特性・因子理論ってなに
職業指導の創始者、つまり起源であり原点の人の名を「パースンズ(Parsons)」という。
パーソンンズはなにを言ったかというと「人間には個人差があり、職業には職業差がある。両者をうまく合致することが良い職業選択や職業適応である」とのこと。
いまとなっては至極当たり前のことだと思えるが、この人が提言した時代(1909年)は
画期的だったのかもしれない。
もう少し詳しく言うと個人差があると言っても、例えば目の前の人が、どんなことに興味をもっていて、どんな希望をもっているかなんてわからない。
どんな人か一番よく知っているのはそう、自分自身なんだ。
自分自身がどんな適正があって、どんな能力があって、どんな資質があるか自分が自分を理解せよっていうこと。
その理解を助けるのがキャリアコンサルタントの仕事の一つといえる。
また、パーソンンズは様々な職業や仕事に関して、その仕事に求められる資質や、成功の条件、有利な点と不利な点、報酬、就職の機会、将来性などなど・・これらはキャリアコンサルタントでもある程度知識はあるので、相談者に提供できる。
相談者はキャリアコンサルタントの助けを借りながら自分自身を理解し、職業や仕事の諸条件の知識を得ることによって、より自分にあった職業が選択できるというわけだね。